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日本のゲーム業界の今後の見通し

2022年5月18日

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こんにちは!株式会社インコネ 代表の篠崎です。
こちらでのコラムもなんと6回目となりました、拙い文章ですがお読みいただきありがとうございます。

前回までのコラムでゲーム業界の開発事情だったり、 人材面での課題であったりをお話ししてきました。
今回は今後の見通しということでお話しいたします。

昨今の業界の流れとしては、 日本のゲーム開発会社に外資の資本が多数投入されているということです。

国としては中国や欧米、中東諸国など多国籍になっております。

実例を挙げて行きますと、 『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズや『餓狼伝説』シリーズを手掛ける株式会社SNKはサウジアラビア皇太子による財団が所有する会社が96.18%の株式を所有している。

中国のNeteaseは、日本スタジオとして桜花スタジオを展開すると共に、セガで龍が如くシリーズのプロデューサーとして知られている名越稔洋さんと共に名越スタジオを設立し日本での活動を開始した。

また元ガンホーの傘下にあったグラスホッパー・マニファクチュアも買収している。
中国ではテンセントが様々な日本企業に出資や業務提携を加速させている。

テンセントが出資などをしている主な日本のゲーム関連企業はカドカワ、Aiming、マーベラス、プラチナゲームズソレイユなど公表されている範囲でも多数に及ぶ、非公開でもかなりの数がありそうです。

 


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この流れは今後加速して行く可能性が高いと考えています。

なぜならば日本のクリエイターの賃金は現在上がっていない状態です、 (※クリエイターだけではなく、日本は20年間平均賃金が上がっていません。。。) それはパブリッシャーがカツカツの予算でやっていたり、 受託する側が仕事が欲しいために安く請け負ってしまうことも要因に上げられます。

外資から見ると日本のクリエイターの賃金は低い割りにクオリティは相当高く、言い方は悪いかもですがとてもコスパが良いと言えます。

待遇も非常に良く、移りたいというクリエイターも多くいることでしょう。

アニメ業界を例にすると、Netflixがオリジナルコンテンツを制作するために圧倒的な資金を投入しましたが、アニメーター側の待遇が改善したかというとそんな話は聞いたことがありません。

これはアニメ業界の構造の問題かもしれませんし制作会社側の問題かもしれません。

ゲーム業界に当てはめると、仮にパブリッシャーが制作資金を多量に投入したとしてもアニメ業界と同様に改善されない可能性があります。

ですので優秀なクリエイターそのものを抱えてしまおうという流れは今後もしばらくは継続するものと思われます。
クリエイターの待遇が改善されることは喜ばしいことですが、それが外資によって成されるのは少し寂しい感じがしますし、日本から流出しているとも言えるでしょう。

どこも経営は苦しいかもしれませんが、日本の会社にも頑張っていただきたいと考えます。

 


著:株式会社インコネ 篠崎 泰弘
HPhttps://inco.co.jp/

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