季節で違う?日本茶の旬とたしなみ

春夏秋冬、古くから季節に合わせた旬の山の幸、海の幸から文化を作ってきた日本。
日本の飲み物の代名詞、日本茶・緑茶にも旬があることをあなたはご存知でしたか?あたたかい日本茶を寒い日にスッとたしなむ…多くの方が日本茶の旬を冬とお思いになっているのではないでしょうか?実は日本茶の旬には下記のようなさまざまなタイミングがあります。この記事では、春夏秋冬どのように日本茶を楽しんだらいいか、お茶の種類に合わせてご紹介していきたいと思います。日本茶が好きな方はもちろん、これから日本茶を日々の生活に取り入れようと思っている人もぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 日本茶と茶摘みの順

一番茶、二番茶、三番茶…。これらの言葉、あなたはご存知でしたでしょうか?日常生活の中にもお茶の文化をもとにしたことわざが多く使われています。お茶の持つこの一番煎じ、二番煎じ、三番煎じには実は四番煎じまであります。この何番煎じ、はあくまで同じお茶を何回も使うことをいいますが、冒頭の一番茶、二番茶は全く意味が異なります。日本茶は一番茶から四番茶まで言葉用意されており、これは年の中で何回目に収穫されたお茶かによって呼び方が異なります。それぞれの収穫時期を見ていきましょう。

■一番茶
4〜5月の間、晩春に収穫されるお茶を一番茶、一般的に使われている言葉であれば新茶と呼びます。茶畑の中で一番最初に摘まれるお茶で、爽やかな甘味が特徴的です。

■二番茶
本格的な夏入り前の6〜7月に摘まれたお茶を二番茶と呼びます。一番茶よりも深い味わいを楽しむことができるのが特徴です。

■三番茶
夏盛りの8〜9月に栽培されたお茶を三番茶と呼びます。夏の強烈な日差しを受けることで茶葉内のテアニンが渋み成分のカテキンに変異。これにより、新茶よりもお茶独特のほどよい渋みが効いた味に変わります。

■四番茶
別名秋番茶、秋冬番茶とも呼ばれる四番茶。最も長く太陽光を浴びたお茶で、渋みが強い大人な味になるのが特徴です。苦いお茶が好きな方はこの四番茶を選んでみるのもいいでしょう。

 

 お茶の旬はいつ?

このように季節によって呼び名と味わいが変わる日本茶ですが、最もお茶が美味しいと言われる時期はいつなのでしょうか。お茶も好みがありますから一概には言えませんが、「茶人の正月」と呼ばれる時期があります。「口切の茶事」という言葉でお茶の世界では有名な言葉です。口切りとは茶釜の封を切ることを指し、晩春から仲秋の時期まで土蔵の中で茶釜で熟成したお茶を開封することを指します。春から夏にかけて肥沃な大地から存分に栄養分を吸い上げ存分に太陽光を浴びた茶葉を時間をかけて熟成。その中でも八十八夜にあたる日が茶摘みの最盛期と言われており、その日に収穫されたお茶には不老長寿のご利益があるなど古くから縁起物として楽しまれていました。

 

 季節で楽しめる日本茶

このように、日本茶は四季折々異なる趣を醸してくれます。これから日本茶を始めようと思っている方、もっと日本茶を深く楽しみたい方、ぜひ季節に合わせたお茶を選んでみてくださいね。

生産者情報

矢部屋 許斐本家

九州最古の歴史を誇る茶商「矢部屋 許斐本家」(やべや このみほんけ)
代々受け継がれる茶の伝統・文化を守りながら現代と調和した新しい茶・茶菓子を生み出し続けています。厳選した茶葉に、秘伝の合組(ブレンド)、伝統手法焙炉式焙煎で作られたお茶は間違いなく最高峰品質です。