包丁の起源はただの「石」だった?

お肉や魚、野菜など、料理のためには欠かせない道具が「包丁」です。1本あれば硬いものから柔らかいものまで、あらゆる食材を鮮やかな切り口でカットすることができる「武シリーズ」。今では優れた道具へと発展を遂げた包丁ですが、歴史を紐解いていけば1個の「石」が起源ということが分かります。こちらの記事では、50万年前までの歴史に触れつつ、どのように日本で使用されている「包丁」にまで発展していったかをご紹介していきます。

 

ただの石が刃物に発展するまで

包丁の歴史は、人類の祖先がまだ狩りをし、木の実などを採集して生活していた50万年前まで遡ります。人類の祖先は、他の動物とは異なり、牙や鋭い爪は持っていませんでしたが、両手が自由に使えるという強みがありました。
そのため、牙や爪の代わりに道具を使うようになっていったのです。当初は、木の枝や石を用い、動物を仕留めていたと言われています。そのうち、人類の祖先は投げるために使っていた石も、鋭いものの方が狩りに便利だということを学びました。そして、刃のついた道具を編み出すようになり、刃物が生まれました。これが現在まで残る包丁やナイフの形状に到達するまではさらに年月がかかりますが、間違いなく原型といえるでしょう。

「新石器時代」と呼ばれる時代になると、ただ石を割ったわけではなく、違う石で磨いたりこすったりして鋭さを増した石を使うようになります。これは現在の「研ぎ」に通じるものがあるのではないでしょうか?

さらに年月が経ち「青銅器時代」や「鉄器時代」になると、いよいよ石ではなく金属を用いるようになります。日本では紀元前2~3世紀ごろ、朝鮮から「鉄」と「青銅」が伝えられました。薄く伸ばし、形状を変えられる金属が伝わったことにより、刃物は大きく発展しました。

 

石器から包丁へ

とはいえ、青銅も鉄も貴重な品々。銅鐸や銅鏡といった調度品や、兵士が使う刀剣などに使われることがほとんどでした。農民が料理に用いる道具としては、まだまだ石や木が主流だったようです。

現在のように、金属を使った包丁が料理のために使用されるようになったのは奈良時代からと見られています。これは、日本で最古の包丁として現存するものが奈良時代のものが一番古いため。包丁は「何度も研いで使用する道具」であった特性のため、現存するものが少ないのです。そのため、奈良時代以前にも包丁は使用されていたということは十分にありえるでしょう。

さて、日本最古の包丁は、現在奈良の正倉院で保管されています。その形状は、私たちが想像する包丁の形状よりは日本刀に近く、宮中で位の高い貴族に向けた「儀式用」の包丁だったと言われています。

江戸時代中期までは、日本刀のような形状が主流で、現在普及しているいわゆる和包丁の形は、江戸時代の中期~後期に完成したといわれています。江戸時代になると様々な文化が発展し、調理文化も発達していった時期。私たちが使用する包丁も、調理文化の進化と共にあったのでしょう。

 

生産者情報

株式会社コストジャパン

高齢化社会を迎える時代に備え、毎日を健やかに過ごせるように、質の高い健康食品・化粧品の卸売・販売を行ってきました。この度、より皆様の生活の質を向上させるような製品をお届けしたく、あらゆる食材を簡単にカットできる「武包丁」を開発しました。