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【業界コラム】格闘ゲームと声優

2023年3月16日

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今回は格闘ゲーム声優の関係についてお話します。

格闘ゲームが世に出てきたのは30年前ぐらいからと記憶しています。

初期はアクション的な要素の強い作品が多かったのですが、ある時を境に1vs1の対戦型ゲームが確立されてきました。

その代表的なゲームがストリートファイターシリーズです。

特に、ストリートファイターⅡから劇的に進化し、アーケードゲームの筆頭となる格闘ゲームとなっていきました。

そこから、さまざまな格闘ゲームが生まれ、餓狼伝説キングオブファイターズヴァンパイアバーチャファイター鉄拳などなど、今でも続いているようなシリーズも多く生まれてきました。

 

当初の格闘ゲームは、データ容量の課題もあって、キャラクターが少なかったり、キャラのモーションもコマ数を増やせず、カクカクしていたりしていました。

ゲーム開発者は容量との戦いだったとさまざまな記事でもコメントがされています。

当然容量が少ないため、キャラクターの声はその容量制限の中で生み出された、合成音声の技術によって作られていました。

それっぽくは聞こえるのですが、空耳も多かったように記憶しています。

 

そこからゲームハード機器の進化により、大容量のデータが扱える時代が到来しました。

容量が増えることで、肉声の音声が使えるようになったのです。

肉声の音声が扱えるようになったことからとうとう声優の出番がやってきました。

まさかゲームから人の肉声が出てくるとは想像もしていなく、初期の収録は手探り状態でした。

これまでの声優の収録方法は、アニメ・洋画・ラジオドラマなど、キャラクターが出てくるものといえば掛け合い芝居です。

しかし、ゲームは根本的に違い、1人で断続的な芝居をしていきます。

ゲームは複数のストーリー分岐があるため、掛け合い芝居で収録をすることができないためです。

ゲーム収録というまったく新しい収録方式が生まれ、声優も新しい演技方法を確立する必要が出てきたのです。

1人で収録であっても、相手のしゃべる感情やトーンなどをイメージすることでいきいきと表現し、
そのキャラクターが存在するように感じる息づかいを吹き込んでいきます

 

 

【業界コラム】格闘ゲームと声優-2

 

 

格闘ゲームはリアルタイムに戦況が変わり、より戦っている臨場感を出すには、必殺技の掛け声や、攻撃が当たった時のダメージボイス勝利の勝どきを挙げる、などがとても重要です。

そして容量が増えたことでキャラクターもより多く参戦させることができるようになりました。

キャラクターのいる数だけ声優も必要になり、
現在では格闘ゲームのキャラクターに声優は必須となっています。

 

また、格闘ゲームは掛け声が強い表現が多いため、
大きな感情表現ができ、強い声が出せる声優が求められます

叫び声や相手に当てる攻撃に、力のこもった魂のぶつかり合いが芝居に込められていると、ゲームをしているユーザーも力が入るのではないでしょうか。

 

そんなキャラ同士の戦いに格闘ゲームユーザーが没頭できるのは、声優の気迫こもった声を聞いているからなのかもしれません。

 

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この記事を書いた人
株式会社アル・シェア 代表取締役社長 藤田 浩治
株式会社アル・シェアは、声の仕事を専門に扱う声優事務所です。 「声が空間を変えていく」をモットーに、「命」を吹き込むプロがそろっています
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