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ラフの重要さについて

2023年12月21日

アイキャッチ

 

みなさんは、1枚のイラストを完成させるのにどのくらい工程を分けて制作していますか?
イラストの種類によっても異なりますが、ラフ→線画→着彩と工程が分かれていることが多いのではないでしょうか。

 

今回のコラムでは、
数ある工程の中で最初に取り掛かる『ラフ』の重要さと、どんなポイントを抑えて制作するべきかをイラスト制作全般を得意とするPOCKETが伝授します!

 

 

 

イラストにおける制作工程って?

 

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さきほど多くの場合一般的なイラスト制作における工程はラフ→線画→着彩の約3段階ほどに分かれているとお話ししましたが、
ゲームなどで使用される高クオリティなイラストをPOCKETで制作する場合、どのくらいの工程に分かれて制作されているかというと、

 

 

実は…
構図ラフ→大ラフ→彩色ラフ→線画下地→彩色
と細かく工程が分かれているんです!

 

 

それでは、一つ一つの工程で具体的に何を行っているかご説明します!

 

 

①構図ラフ
どんなポーズや構図にするか決めていく段階。
構図ラフの時点で修正が入る可能性があるため、顔や衣装などの細かい部分はざっくりしています。

 

②大ラフ
デッサンや顔まわり、衣装を細かく詰める段階。

 

③彩色ラフ
色まで載せて完成イメージがつくような段階。

 

④線画下地
線に起こした状態。
ラフ段階で甘かった回り込みや細かい装飾をこの段階で詰めたりします。

 

⑤彩色
陰影を整え、一枚のイラストとして馴染むように、空気感や色味を整える効果もこの段階で追加します。

 

 

 

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(2023 思い出カレンダー 6月イラスト 『雨の日に出会ったフシギなお友達』メイキング)

 

 

 

工程がどのくらい分かれるかは、社内の状況や確認するクライアント様によって変動しますが、概ねこのように分かれています。

 

また、POCKETに入社したばかりの新入社員はまず、先輩が描いた彩色ラフから線画を起こして下地の色を置く作業を担当することが多いんですよ!

そして、少しずつ担当する工程に慣れてきたら彩色やラフなどの他の工程も担当できるようになっていきます。

 

 

 

ジャンルごとに必要となるスキル・能力を伝授します!

 

column31_3

 

 

では実際にPOCKETでラフ工程を担当しているデザイナーに、ラフを描く上で重要となるポイントについてお聞きしました。

 

アートディレクターチーム こげくじらさん

 

 こげくじらさんの紹介ページはこちら

 

 

ラフは仕上がりのクオリティを決める大切な工程のため、完成をイメージしながら制作することが大事です。
そして、ラフをきちんと描くことで清書工程でバランスが崩れにくくなります。

 

 

私が考えるラフを描く上で重要なポイントは、表情や布のなびき、ポーズや演出など
全体のイメージを生き生きと描くことです。
ラフの動きや流れなどは、清書工程で詰めるに従いどうしても硬く見えてしまう部分のため、初めのラフの柔らかさが肝心になります。
骨格、筋肉を意識した人体のデッサンが重要になり、二次創作をする場合は顔体格寄せもできるとさらに魅力アップですね!

 

 

細かい部分より全体の構図感を意識して描写したいので、線を整えたりする必要はないのですが、
POCKETではラフ制作後にクライアントさんの確認が入ったり、ラフデータを次の工程の担当者に引き継ぐので、分かりやすいように丁寧に制作することも大事かなと思います。

 

 

 

背景イラストレーター 3Vさん

 

 3Vさんの紹介ページはこちら

 

 

ラフはイラスト全体の方向性を決めたり、最終的なクオリティにも直結するとても重要な工程です。
構図やライティング、全体の色のまとまりを考えるのもこの工程のため、上手いラフが描けると後の工程がスムーズに進む場合が多いです。

 

 

その上で重要なのが画面全体を視界に入れて作業することです。
一点を集中して描き込んでいると全体で見たときバランスが悪くなることがよくあるため、常に全体の構成を考えながら満遍なく手を入れていくことが大切です。

 

 

また特に背景の場合は遠近感・空気感・スケール感を意識しながら描くとより広がりのある魅力的なイラストに仕上がります。

 

 

 

まとめ

 

 

なんとなく描きたいものから描き始めて、最終的に目指していたものと違うイラストが完成してしまう…なんてことにならないよう、ラフの段階で完成イメージ全体の構成をきちんと考えて制作することが重要になるんですね!

 

今回のコラムではラフの重要さについて解説しましたが、
自分の考えをより形にできるようなイラスト制作の手助けになれましたら幸いです!

 

ではまた次回のコラムでお会いしましょう!

 

 

 

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