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【業界コラム】ゲーム業界の人材面での課題(前編)

2022年3月17日


こんにちは、株式会社インコネ 代表の篠崎です。
こちらのコラムも4回目となりました、本日もよろしくお願いいたします。

今回のお題はゲーム業界の人材面での課題です。

まず、「ゲーム業界で働くためにはどんな方法がある?」と聞かれたら何が思い浮かびますか?
ぱぱっと思い浮かんだ方いらっしゃいますでしょうか?
いくつくらい思い浮かんだでしょうか?

新卒採用、中途採用、派遣、業務委託、アルバイト、
様々な方法があるのですが、この問いを「ゲーム会社で社員として働くには?」と限定すると、

新卒採用、中途採用しかありません。

ゲーム系の会社の求人内容ご覧になったことありますでしょうか?
エンジニア、デザイナー、プランナーなどのの求人を見てもらえればわかりますが、【ゲーム制作の実務経験3年以上】みたいな文字が飛び交っています。

これを見ていただければ分かるようにゲーム業界で社員として働くには新卒採用で入るしか無いのが現状です(もちろん職種によっては中途採用でも可能性があるのですが、、、)。

新卒では違う会社に就職しちゃったけど、やっぱゲームの世界に携わりたいと思っても現状ではとても狭き門をくぐり抜けないといけない状況です。

このような形で外の業界からの血が入らないと何が起きるかというと人材の硬直化です。
現在のゲーム業界の転職は同じ業界での横移動のみに限られるので、業界では部署移動みたいに言われることもあります。



また、ゲーム業界の構造上の問題もあり、パブリッシャーからデベロッパーが仕事を請けるという形が多く、デベロッパーも中小のところが多いです。

中小のデベロッパーは資金力が潤沢で無いこともあり、中途未経験で採用して育てるという資金力があるところは少なく、即戦力を採用したいと考えるところが多いです。

ですので、企業側は即戦力が欲しい、転職者側はゲーム業界に入りたい未経験の方もしくは、ロースキルの方が多いというミスマッチが発生しています。

仮に育てる意欲が高いところがあったとしても、手塩に掛けて育てた人材をある程度育ったところで、大手に取られてしまうということで、積極的に育てることをしなくなります。

また、大型案件が増え、小さいプロジェクトかもしれないが、チームをまとめるという経験が出来なくなっているというのも、PMクラスが育たない一因となっています。

後編に続きます


著:株式会社インコネ 篠崎 泰弘
HPhttps://inco.co.jp/

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