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【業界コラム】声優が演じる、ゲームのバトルボイスとは

2021年12月15日

column2_mic

ゲームのジャンルではバトルものも多くあります。

格闘ゲームに始まり、無双系、中にはカードゲームの超必殺技まで、
さまざまなシーンで使われていますね。

バトルものでは特に多くのキャラクターが攻撃音声を発します。

はっ!」「うぉりゃあ!」「波動拳!などなど、
バラエティに富んだ掛け声が繰り広げられるわけです。

初期の頃は電子音から始まり、合成音声、そして声優の生音声と変わっていきました。
さらに印象を強くするため、あたりから声にも
エフェクトがかけられています。

倒された瞬間の「ウーア、ウーア、ウーア!」というフェードアウトエフェクトが印象的で、
よくモノマネをしたものです。そして声優がこれらのバトルボイスの声を収録しています。
その風景をお伝えできればと思います。

 


まず声優はゲームのキャラクターに配役がされます。

メイン級のキャラであれば1キャラのみ、そうでなければ複数キャラを演じ分けます。
多い時には1人で20キャラを担当することも。

メインキャラでなくてもお芝居の力が試されます。
むしろ兼役を多く持っている声優の方が大変かもしれませんね。

台本はキャラごとにまとまっているわけではなく、シーンごとに切り分けられていることが
多いため、台本から自分のキャラのセリフを探してチェックしなければなりません。
(もちろん最初に台本を渡される時点で不要な台本は制作会社の方で取り除いてくださいます。)

自分の配役セリフをすべて見つけたら、前後のセリフの関係性やどんな状況なのか、そのあとのシチュエーションなどをチェックし、収録に臨みます。

収録時はスタジオに1人です。
アニメや洋画のように会話する相手がいないため、
どのように相手がセリフをしゃべってくるか想像しなければなりません。
イメージ力がとても重要です。

バトルボイスは「はっ!」「やぁ!」など瞬間的な発声が多いので、
勢いを落とさずにしゃべる必要があります。

さらに叫びに近い表現も多いので発声がとても大事です。
FPSの戦争物などは叫んでしゃべるセリフが多いので、
腹式呼吸をちゃんと使えないとノドを傷める声優もいます。

column2_FPS

 


声を大きく出せばいいというものでもありません。

大きすぎる声はマイク収録では音割れが起きてしまいます。
音割れした場合は何度でも収録し直します。マイクの収録音声が歪まない音圧で、
かつそのバトルの動きにあった表現を引き出せると成功です。

1時間に約100〜150個ぐらいのセリフをどんどんと収録していきますので、
考える暇もなく即興的な速度で気持ちの切り替えやセリフを連続で演じていきます。
かなり感情の整理が難しいのがバトルボイス収録の難しさです。

また、お芝居にもしっかりと向き合います。

剣を縦に振るのか横に振るのかでも剣の重みや振り方、体のねじれ方など、
動作が大きく異なりますので、それにあった表現ができるようマイク前でも
体は動かしていることがあります。


ゲームの世界は、普段味わえない喜怒哀楽のハッキリした表現を瞬時に出す、

声優にとってもゲームにとってもよい空間なのかもしれません。


著:株式会社アル・シェア 藤田 浩治
HPhttps://al-share.co.jp

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