システム運用などをサポートしてくれるサービスにITサポートと呼ばれるものがあります。
これを専門にしている業者も多くあり、自前で対応するよりもアウトソーシングすることでさまざまなメリットを受けられます。
いくつものメリットがありますが、注目したいのは費用に関するものです。
ITサポートをアウトソーシングした場合、費用面でどのような効果があるのかについてご説明します。
ITサポートのアウトソーシングでコストの低減が期待される
ITサポートをアウトソーシングすることでコストの低減が期待されます。
これは数あるメリットの中でも特に意識しておきたいものです。
会社全体での支出を下げられる可能性があります。
ITサポートを利用すると必ずしもコストが削減されわけではありません。
ただ、どのような効果が期待されるのかを以下では具体的に計算を踏まえてご説明します。
アウトソーシングする場合としない場合のコスト比較
ITサポートをアウトソーシングする場合としない場合ではコストにどのような差が出るのでしょうか。
ITサポート業務の例を踏まえて比較をしてみます。
アウトソーシングする場合の料金例
アウトソーシングする場合には大きく分けて2つのコストが発生します。
- 初期費用
- 月額費用
初期費用はアウトソーシングを依頼するにあたりチームを用意してもらうなどの作業に必要な費用です。
そこから月額費用が発生します。
コールセンターでの簡単な業務(社内システムのエラー問い合わせなど)を依頼するとなると、初期費用が最低でも5万円程度、月額費用が最低でも5万円程度必要です。
これに加えてコールセンターで対応してもらうためのマニュアルなどは自前で用意しなければなりません。
エラー番号に対して対処方法などを記載しておきます。
こちらのマニュアルの作成工数として0.4人月(20万円)程度が追加で必要です。
マニュアルの作成はアウトソーシングの有無に関わらず必要なものです。
それを考慮すると実質的には月額費用だけに注目すれば良いわけですので、毎月5万円程度が必要です。
アウトソーシングしない場合の料金例
アウトソーシングしない場合にも大きく分けて2つのコストが発生します。
- 管理費用
- 担当者維持費
会社で働くことになりますので、担当者とその上司と2人分のコストが発生します。
ITサポートに限らずどのような仕事でもこのようなコストが発生しているはずです。
さて、ここでは1ヶ月丸々コールセンターでのITサポートに従事する場合を考えてみます。
担当者は1人月の費用が必要ですので50万円程度発生するとしましょう。
加えて担当者の上司は日々の進捗などを確認しなければなりません。
この管理費用として0.1人月が発生するとしましょう。
上司の単価は90万円/月であると仮定すると9万円が発生します。
合計して59万円の月額費用が必要です。
※担当者の原価例:月収18万円(20代後半・SE経験無し)・賞与39万円・福利厚生費25,000円の人物
※上司の原価例:月収32万円(30代後半・SE経験あり)・賞与68万円・福利厚生費51,000円の人物
比較結果
アウトソーシングすることで費用が大きく削減できることは火を見るよりも明らかです。
この点がアウトソーシングする利点であると考えられます。
社内でITサポートを用意する場合、必ずしも1人月用意しなければならないわけではありません。
他の業務との兼務で対応できることもあります。
そうすれば担当者維持費を削減はできます。
ただ、それを踏まえてもアウトソーシングの費用より利点を生み出すのは難しいでしょう。
アウトソーシングが費用面では圧倒的に有利
ITサポートをアウトソーシングすることで費用が大きく削減されます。
上記の金額からも判断できるように、ITサポートはアウトソーシングが有利です。
自前で用意するときの単価と比較すると、10分の1程度でアウトソーシングできることもあるのです。
ここが費用の差から見えるITサポートをアウトソーシングする利点です。
また、社内リソースが柔軟に利用できるという効果も生み出します。
ITサポートのために人材を確保していると、他の業務を割り当てられなくなってしまいます。
優秀な人材がいてもうまく活用できない可能性があるのです。
このようなケースも考えると、実際に発生しているコストは上記の計算例よりも高額であると考えられます。
それらをすべて踏まえると、ITサポートのアウトソーシングはコスト面で圧倒的に優位なものであると言えるのです。